つらつらと・・・

40年前、万博の頃 “夢” と言われたことがいくつも現実の物となって、皆々がごく普通にその恩恵を
何気なしに享受している今日この頃、今般未曾有の大災害に見舞われて、携帯、パソコン・・・何もかも
電気が来ないとまったく使い物にならない事を思い知らされ、燃料がないと車もただの鉄の箱、結局の
ところは紙と鉛筆、人の手と足・・・か。緊急を要する救助活動も今だ孤立してる地区が多々あるとかで
いわゆる人海戦術しかとれず、文明のもろさがあらわに。 立ち止まり、振り返り、そして今を見て次を
考えるきっかけ、ですね。 我らサイクリストは “自転車”と“気持ち” があれば1日 300kmでも
移動できる事を思うと “伝令” 等でなら、ずいぶん役に立てるのでは?と、思う次第。 


膨大な電力を消費して維持し活動する今の世の中、資源皆無国の日本は“原子力”を使わざるを得ないと
自分は思っています。関西電力の管内では48%も原子力発電で得られた電力を使ってるそうな。原発
廃して残りをどうする?とりあえず原発を止めて計画停電で電気は1日12時間だけで我慢。 原発の後釜を
思いつくまでのつなぎはCO2には目をつぶって火力発電を増やす。この際、杉の木をいっぱい切り倒して
焚き木にすると花粉症も減ってエエかも???。  


原発がらみで、福島の原発は今度の“1000年に1回”の大地震・大津波で大事故で、懸命に事故拡大を
最小限にすべく最前線はまさに『命がけ』で作業に当たっておられる様子が報道されています。TVを見て
いると、どれだけの専門知識をもって取材してるのかわかりませんが、記者会見の映像で取材側の言葉の
暴力の横行が甚だしいと自分は思います。「水を投げ込むのがなんで出来へんねん。おまえらも行って
バケツリレーでもせいよ!」みたいな意識で詰問しているようにしか見えません。 物理、化学、数学・・・
理科系が全然だめな自分でも、原子炉の中は大気圧より高圧で、より単純に考えれば、栓をしてある
炭酸飲料のペットボトルに栓を開けずに水を入れる・・・みたいな事を一生懸命やってる様な・・・とぼんやりと
思われ、自分レベルの頭では「んなもん、どないすんねん。無理やん」と思考停止。
記者会見の時、取材質問側にもカメラを向けて、どこの誰か、見えるようにしていただければ、命がけで
仕事している諸氏に極めて失礼で無責任な発言は少なくなるかと思います・・・。


まさに命からがら、辛うじて生き残ったけれどそれが良かったのか?・・・いっそ死んだほうが良かったと
涙を流し仰ったご老人・・・。 映画みたいな、否、それ以上に過酷な現実を乗り越えていかねばならない
試練とはいったい・・・。