乗鞍雲上極楽サイクリング

『乗鞍雲上極楽サイクリング』も仮装TTTと同じく10周年??。幾多の伝説を生み出しながら
今年もまた「記憶」に残る年になりました・・・。まずは主目的!の「サイクリング」編より・・・。


今回参加はたいちょさん、Dキングさん、おおっさんの常連メンバーにG角さん、Mりあちゃんの
今回初参加メンバーに自分の6名。


13日午前4時起床。前日の雨(大雨!)が夜半には上がり見上げると降るような星空。各自で
用意した朝食を食べて4時45分ごろライトを光らせ出発。気温が低く涼しいというより肌寒い位。
ま、登坂し始めると暑くなって汗ずくになるしなとウインドブレーカーも畳んで背中のポケットに。
この時は上部の厳しい状況を思うこともなくお気楽・・・。


お宿からちょっと下るとエコーライン入口。真っ暗ななか心細げなライトの光を頼りにゆるゆると
登坂開始。最初のヘヤピンを登ると前方に雄大乗鞍岳の雄姿が望めますが、今年は雲に覆われて
山容が望めず・・・。

↓これは昨年の画像です・・・

くっきり稜線が見えていますが今年は雲の中・・・

フラッシュの光にキラリと再帰反射

Mりあちゃんは真っ暗な中でも覆面ローディです

スキー場を右手に見つつやがて休暇村を通過、林間の道をおしゃべりしながら登る。自分のバイクは
ヒルクライム用にしているエディメルクスEXM号+マビックR−SYSホイール。でっかいギアの
効能?クルクルまわしながら前進。久しぶりにR−SYSをはいて坂を登りますが、やっぱこの
ホイール、登坂の軽さは特筆に価します。ホント軽い!。願わくばチューブレス対応ならマヂで
言う事なしです。


やがて三本滝に到着。某G角さんが緊急軽量化のためしばしトイレ休憩。そうしているうちにご来光!。
スッキリしたところでスタート、スキー場を急勾配でくねくね登ると ♪ヨ〜ロレィヒィ〜♪(謎?)ポイント。
ここまで来るとぐっと視界が広がり足下に今まで上ってきた道程が見下ろせる。エコーライン中盤は
最急勾配を含む区間でなかなかキツイ。絶好調のたいちょさんはギアをいっぱい余らせてダンシングで
ガシガシ。自分は『珍 鱈男』となって34×26をテレテレ回し、急なところはジグザグ登高・・・。
自分がサイクリングに興味を持ちやり始めた頃に読んだ手引き本に「3点調整法」「アンクリンク」
等々図解解説されていた中に、「坂道の登り方」で急勾配は道の状況が許されるなら「ジグザグ登高」
時速7kmをキープできなくなったら押して歩く!とあったものです・・・。


九十九折れの最恐区間をやり過ごし冷泉小屋に到着小休止。

雲が流れて光がめまぐるしく変化します


高度が上がってきて気温が低く寒い。今年は雲が低く視界が白くなり出す。まもなく位ヶ原山荘着。

山荘の前には立派なバイクラックがあります。

外気温は5℃。ちょっと中で休憩させて頂きました。ショバ代がわりにステッカーを購入
↓昨年はこんなに好天でした

位ヶ原山荘前から仰ぎ見る乗鞍岳


位ヶ原山荘を後にすると道はぐんぐん高度を増す。自分の大好きな空へと登る区間も雲のなか。
森林限界を迎える頃には前も後も右も左も真っ白で視界は10mほど。加えて風が強く夏用長袖に
春秋用半そでアンダーシャツ、レッグウオーマーに指きりグローブと軽装でよけと寒い!!!。
景色が全く見えず、どこを走ってるかも解らずただ真っ白な中をテレテレ前進。なんかお腹も減って
きて軽いハンガーノック状態・・・(>_<)。と、いきなり前方に大雪渓の標識発見!\(^o^)/こんなに
登ってきてたか!あと少し!。

バイクを降りて・・・・・うぅ寒い!てっ手がかじかんで・・・カメラの操作がっ(>_<)


カーブを切るたびに轟々と風が吹いたり無音状態になったり。よろよろと前進そしてうっすらと
見覚えのあるNO.1カーブを確認、「よっしゃ〜ラスト!」左にカーブを・・・グゴ〜〜〜〜〜
「うっうぅわぁ〜〜〜〜おととととと危ない危ないうわ〜〜〜とととととドスコイ!!!」
岐阜県側から吹き抜けてくる台風のような暴風にふっ飛ばされて左にカーブを切るどころか風に
あおられ危うく右側のNO.1カーブの標識のところから下へ落っこちるところでした・・・。
とてもとてもバイクには乗れずバイクを杖に這うようによたよた県境を踏み越える。

県境にて・・・

画像奥がNO.1コーナーです。風がここを恐ろしい勢いで流れています。この後突風でバイクが
飛ばされかけて・・・


おそらく気温は0度近く。猛烈な風に体感気温は言うまでもなく氷点下、一気に体が冷えてきて
ウインドブレーカーを着ようとしますが、ばたたたたたた・・状態でなかなか上手く着れず難儀。
かじかんだ状態を一気に通り抜け痛くなった指先はファスナーすら上手に掛けられず、山で遭難
する時ってこんな状態が事の始まりなんやな・・・とふと思う。
軽量なMりあちゃんが最も苦戦、這うようにしてゴール。まさに台風の疑似体験施設のような
風とそして寒さでした・・・。


なんとかかんとか畳平のバスターミナルにたどり着く。バイクを壁に立てかけると駐車場の係の
おじさんが「お〜い自転車の人〜!寝かしておかな飛ぶぞ〜」。邪魔になりにくい場所にバイクを
寝かせてターミナルの中へ・・・。さすがにこの荒天、完全装備の登山者の皆さんも大勢待機中。
そんな中で薄着の自分などは「こいつ何を考えてねん!なめとる!」状態で完全に浮いています。
猫舌ですがホットコーヒーを立て続けに2杯、ようやく人心地つく。汗に濡れたアンダーシャツを
取り替え。問題はグローブ・・・。Dキングさんが売店で手袋を発見して下さりましたがステッカー
購入とコーヒー2杯でお恥ずかしながらお金が足りない(T_T)。ちょっと寸借して購入「ほっ」
これで下山できる〜\(^o^)/。Dキングさん助かりました。ありがとうございました。


いつものように記念写真・・・

皆寒さにガタガタ震えています・・・


いざ下山と思いきやたいちょさんの後輪のパンクが発覚。下山出発時に気が付いてよかったです。
バスターミナルのすみっこで修理作業をさせて頂き再スタート。視界がきかないので超スローで
下山開始、ゆっくりゆっくり下っていく。位ヶ原山荘を過ぎてようやく明るくなる・・・

ほっとひといき上部の極寒暴風地獄がウソのよう


軽快に駆け下りベルグハウスさんに帰着

抜け殻・・・(^○^)

お疲れ様でした!